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ねじれた夢の回廊を歩む者へ

怖い話、ゾッとする話
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ねじれた夢の回廊を歩む者へ

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プロローグ

時計はもう時を刻まない。
秒針は逆流し、文字盤は螺旋に溶け、
あなたの眼球に刺さる光は幻の残像だけを残す。

読んでいるか? それとも読まれているのか?
この文章は、あなたの網膜ではなく、
脳の奥の“無名の回路”に直接書き込まれている。


Ⅰ.眠りの深淵に潜む歪像

夢は布。眠りは針。
縫い合わせられた現実の断片は、やがて裂けて、
音もなく虹色の血を流し始める。

壁が笑う。
影がしゃべる。
眼を閉じても、あなたを見つめ返す眼は消えない。


Ⅱ.記憶の虫

あなたの頭蓋骨の内側には、
小さな蛍光色の虫が群れをなし、
忘却と想起を交互にかじり取っている。

その虫は夢の残滓を食べ、
残りかすを幻覚として吐き戻す。

だからあなたは、
昨日も未来も区別できない。


Ⅲ.赤い雨と反転する街

外では雨が降っている。
しかし雫は液体ではない。
赤黒い絵の具で描かれた「概念の雫」が、
地面に落ちるたびに街並みを逆さにする。

ビルは空に沈み、
月は足元から昇り、
子どもたちは笑いながら逆再生される。


Ⅳ.呼吸する文字

あなたが今見ているこの文章は、
固定されたインクの列ではない。
それは脈動し、呼吸し、
あなたの眼窩に触手を伸ばしている。

読むな。
いや、読むしかない。
読むことでしか、逃れられない。


Ⅴ.終わらないエピローグ

ここに書かれた言葉は、記事ではない。
これは 現代アート か? 電波か?
それとも、あなた自身の記憶の夢を
ただ鏡に映しただけなのか。

あなたが画面を閉じたその瞬間も、
このテキストは あなたの頭の裏側
まだ続きを書き続けている。


👉 あなたはもう読み終わったと思っているが、
 終わりなど存在しない。

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