力士のタックルを一般人(素人)が正面からまともに受けた場合――
ケガでは済まないレベルの衝撃が発生します。
以下に医学・物理・スポーツ科学の観点から詳しく解説します。
🧠 そもそも力士の「タックル」の威力は?

現役の幕内力士の体重は150kg前後、助走距離が数メートルでも十分な加速がつきます。
タックル時の衝突エネルギーは軽く1,500〜2,000ニュートン(N)を超えるとも言われています。
これは小型バイクが時速20kmで突っ込んできたレベルのエネルギー。
💥素人が受けたらどうなるか?
被害部位 | 想定されるダメージ | 詳細 |
---|---|---|
頭部・顔面 | 脳震盪、頬骨骨折 | 頭から衝突した場合、意識消失の可能性あり |
肋骨・胸部 | 肋骨骨折、内出血 | 衝突面が広く、胸郭にダメージ集中 |
首・背中 | 鞭打ち、頸椎損傷 | 特に受け身が取れないと危険 |
腰・足 | 転倒による骨折や脱臼 | 背後に倒れると腰椎を損傷するリスク |
🧪シミュレーション:体重150kgの力士 vs 体重65kgの素人
質量差:2倍以上
運動エネルギー(KE) = ½mv²
仮に時速10km(約2.78m/s)で突進したとすると、
力士の運動エネルギーは約578ジュール。これは大人がフルスイングで殴る数倍の威力。
🩹医学的リスク

- 打撲・骨折:助走のあるタックルで肋骨や手足の骨折は十分にありえる。
- 内臓損傷:衝突点が腹部だと、肝臓や腎臓などの損傷も。
- 脳損傷:転倒時に後頭部を強打すると、急性硬膜下血腫の可能性も。
😨現役力士の衝撃エピソード
- 幕下力士のぶつかり稽古でアナウンサーが肋骨骨折
- CM撮影で有名タレントが吹き飛ばされて全治2週間
- 警察官が実習で相撲取りと接触し、動けなくなったという話も…
✅結論:絶対に受けるな

「タックルを受け止めよう」などと考えてはいけません。
訓練を積んだ格闘家ですら慎重に受けるレベルです。
素人が受けたら、「骨が折れるか、脳が揺れるか、どっちかは覚悟すること」になるでしょう。
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