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【7話】実録|東京ギャング物語 ~ギャングのパーティ~

ネット小説
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著:アンダギーサンダギー

※この話は実話を基にしたリアルな物語ですが、実在する団体や個人名を伏せるために、至る所に仮名を使っています。


前回のエピソードはこちらから

ギャングのパーティ

ある日ブラッドパラダイスのメンバーはGさんから提案を受ける。

Gさん「パーティやろう。盛大に。」

メンバーら「パーティ?なんの?」

Gさん「HIPHOPだな。身内のイベントやるんだよ。箱借りてDJ呼んで。」

少年A「あ、それ楽しそう。」

Gさん「アガリ(収益の意)でブラッドパラダイスのユニフォーム作ろう。今みんな服装バラバラで締まらないから。てゆうか全然黒い服着てないやつもいるし。」

少年Aは一応黒い服装を心がけていたのだが、メンバーの多くが適当な気質のラテン系外国人であったためか、半数以上が全然関係ない色の服を着ていた。

Gさん「一応うち黒のギャングなんだけど。黒の。わかってんの。」

黒を着てなかったメンバーら「…。だってこっちの方が女ウケが良いんだもん。」

Gさん「うるせえよてめえ黒い服を着ろ黒い服を。」

少年A「で、イベントってどんな感じでやるんですか?俺らは何をすれば?」

Gさん「フライヤーはこっちで知り合いに作らせるわ。呼べそうなDJいる?上手いやつ。」

ブラジル人メンバー「いるよ!いとこがけっこう有名なDJだよ!静岡にいる。DJの機材もあるよ!」

Gさん「誰か取りにいける?」

少年A「俺免許もってますけど。」

Gさん「ああ、じゃあ静岡まで走って。」

少年A「距離長いから一人は疲れるし嫌だなあ。誰か他に免許もってないの?」

メンバーら「免許ないけど運転はできるよ!」「俺も」「俺もできる!」

少年A「じゃあお前ら誰かサブ運転手やれよ」

Gさん「兄貴分に組の車借りるから無免許はダメだ。お巡りにもし捕まった時に兄貴分にも迷惑かけちゃうから、その時は指飛ばすくらいじゃ済まないよ。」

少年A「組の車!? いやなんかそれすげえめんどくさそうなんですけど…。」

Gさん「おまえギャングだろ。細かい事気にすんな。」

少年A「…。レンタカーで良いじゃん…。なんでわざわざヤクザの車なんて借りなくちゃならんのよ…。こすったらどうすんの…(笑)」

Gさん「うるせえガタガタ言うな。今度一緒に挨拶にいくぞ。」

少年A「うわー貧乏くじ引いた…。」

Gさん「俺の兄貴分に失礼があったらおまえただじゃすまないよ。」

少年A「憂鬱…。」

という事で後日Gさんに連れられ、少年Aと2人のブラジル人は〇〇会の組員が住むマンションへ挨拶へ向かった。

マンションには誰がどう見てもその筋の人が住んでおり、深々と頭を下げ挨拶をし、車のキーを預かった。

Gさんの兄貴分「おう。大事に運転しろよ。俺の車もう廃車にしようと思ってたボロだから、あんまスピード出すなよ。」

少年A「押忍。」

Gさんの兄貴分「ボロい車だけどぶつけたらおまえ一生付きまとうぞ?(笑)」

少年A「押忍押忍…。(新車ならともかくボロなのに…泣)」

マンションのエレベーターを降りている時に、ブラジル人メンバーらが何か外国語でひそひそ会話をしていた。

少年A「おまえら何こそこそ話してんの?」

ブラジル人メンバー「いやめんどくさい事になったらバックレちまおうって(笑)」

少年A「おまえら俺が英語がわかんねえと思ってこの野郎…。」

ブラジル人メンバー「ポルトガル語だよバカめ(笑)」

Gさん「うるせえ!おまえらこのマンションでふざけんな!」

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