世の中の情報化、サイバー化が加速し続け、生活のほとんどの事がオンライン接続されるようになった。
例えば家電や車、家の監視カメラにドアのロックなど、身近なものが普通にネットに接続され、そして絶えず通信を続けている。
個人の資産に関してもオンライン化が進み、銀行も証券会社も保険屋も、何から何までオンライン上で手続きが完了してしまう。
日本はこのサイバー化の波に乗り遅れてきたが、近頃はだいぶ地方にもサイバー化の波は浸透してきていると感じる。
筆者は元々かなりのめんどくさがり屋のため、オンライン化には大賛成で、積極的に自身の周りの事をサイバー化させてきた。
特にキャッシュレス決済やネットバンクに関してはヘビーユーザーで、もういつから財布を持ち歩かなくなったのかわからないほどである。
キャッシュレス化が進み、お金のやりとりがオンライン上で完結するようになってから、非常に便利さや快適さを感じているし、もっともっとキャッシュレス化は推し進めるべきだとも思う。
しかし最近になって少し心配な事がある。
それはハッカーたちの活動が年々活発化していることである。
アサヒビールやアスクルがその被害にあった事は記憶に新しいだろう。
あのニュースはサイバー犯罪に疎い人間にとっても非常にショッキングな物であった。
筆者は個人事業でネットビジネスを営んでいるため、サイバー犯罪系の話題はけっこうドキッとさせられるし、自身の取引先が被害にあった場合、確実にその影響は受ける。
筆者のような超弱小事業主が直接標的になる事はまずないだろうが、取引先や荷主が被害にあう事は大いにあり得る話なのである。
さて、そうなった時に実際筆者の暮らしはどうなるのだろうか。
筆者には妻と幼い子供がいる。
正直洒落にならない。
取引先や荷主の被害の大きさによっては復旧までに時間を要するだろうし、大企業のように余力がない我々個人事業主は、数カ月事業が止まれば資金繰りも厳しくなるし、容易に廃業に追い込まれる。
そしてハッカー集団によるサイバー攻撃と同じくらいに恐ろしいのが、フィッシング詐欺や乗っ取りによるクレジットカードの不正請求や、銀行&証券口座の乗っ取りである。
これは個人事業主以外ももちろん影響する話だし、日本に暮らす人間であれば関係ない人間は誰一人いない。
事実、筆者の周りでも不正請求はおきていますし、ある日突然誰でも被害に遭う可能性はある。
パスワードを使い回していた場合、芋づる式に複数の資産が狙われる可能性もある。
そうなった時に家族の生活を守ることはできるのだろうか。
少し前の筆者であれば、答えは『NO』だった。
なぜなら資産の99%はオンライン上でアクセスができる状態だったからだ。
銀行口座も、証券口座も、その他の投資系の資産も、全てネットで取引ができるタイプだったし、リスクヘッジのために投資先や口座などを分散させていたとしても、結局は口座が乗っ取りにあってしまえばなんの意味も持たない。
結局のところ、筆者はサイバー攻撃からのリスクに備えられてはいなかった。
そこで最近は、資産の何%かを現金で手元に保管する事にしたのだ。
不便極まりない現金ではあるが、手元に現金で保管している限りは、ハッカーたちにどうする事もできないし、物理攻撃以外は受け付けなくなるのである。
もちろん火災や盗難などのリスクは0じゃないので、完全な安全とは言えない。
しかし常にアクセス可能なオンライン環境に全ての資産を預け入れている状態よりかは、幾分かは気持ちが楽である。
火災や盗難に備え耐火性の金庫を購入したので費用はかかったが、安心を買えるなら安いものである。
もちろん適切にパスワードや暗証番号を管理していれば、不正請求などは補償してもらえたりするし、今後さらにサイバー化が進むことをかんがえれば、現金化してタンス預金する事はナンセンスなのかもしれない。
ただやはり最強の防御方法は、いつの日もローカル保存なのだ。



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