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【6話】実録|東京ギャング物語 ~ギャングのトラブル~

ネット小説
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著:アンダギーサンダギー

※この話は実話を基にしたリアルな物語ですが、実在する団体や個人名を伏せるために、至る所に仮名を使っています。


前回のエピソードはこちらから

ギャングのトラブル

ブラッドパラダイスでの毎日は不良少年Aにとって、とても穏やかで居心地の良い時間であった。

たしかに基本的には横のつながりを感じるような仲間関係で、少年Aが過去に経験したような日本っぽい上下関係が厳しくピリついた先輩付き合いなどもなく、なるほどこれが海外のギャング文化に影響を受けた新しい愚連隊なのかと、ここが自分の居場所だったのだとすら感じさせたのである。

しかしあくまでもギャング。愚連隊。不良の集まりである。もちろん刺激的で危険な場面も多々ある。

ある時少年Aが同じ年のメンバーYと二人で繫華街を歩いていると、突然後ろから羽交い締めにされ、首にナイフを突きつけられた。

少年A「なんだてめえら…。」

謎の男たち「おまえら最近ここらで調子乗ってるね。おまえらのシマだって?俺たちは納得してねえぞ。」

少年A「誰だおまえら。」

謎の男たち「頭に伝えろ。このままだと誰か死ぬ。戦争だぞ。死にたきゃそのまま粋がってろ。おいブルってんじゃねえぞ。わかってんのか。ここで死ぬかこのまま。」

少年A「…う、うるせえなこの野郎…。」

少年Aはかろうじで啖呵を切ったが、明確な殺意をもって首に突き付けられた刃物の恐ろしさは想像以上で、正直心底ブルってしまっていた(笑)

すると謎の男たちは羽交い締めを解き、少年Aはよろよろと距離をとり、謎の男たちを睨みつけた。

謎の男たち「いいか。上のもんに伝えろよ。おまえら下っ端じゃ話にならねえからな。覚えておけよ。ここはおまえらの街じゃねえ。ヤクザにケツ持ってもらってるくらいで調子に乗るなよ。」

そう言って男たちは去っていった。

Y「だいじょうぶ…?(笑)」

少年A「ってなんで俺だけナイフ突き付けられてんだよ!(笑) なんでおまえは野放しなわけ!(笑) だいじょうぶじゃねえよクッソ怖えっつうの!!(笑)」

Y「あいつら最近俺らがここらで幅きかせてるから面白くないんだろうね。人数少ないから戦争とか言ってるけど話になんねえからだいじょうぶだろ。」

少年A「知ってんの?」

Y「いや、俺もこの街来てからそこまで日が経ってないからよくわからんけど、なんか気合いが入ってるやつららしいよ。人数は圧倒的にこっちより少ないみたいだけど…。」

少年A「…まったくなんで俺がナイフを…。あー怖かった…(笑)」

Y「まあ気分直しに飯でも食いに行こうや。」

少年A「おごれよ!」

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